20 ก.ย. 2562

タイ人が簡単にタイ国鉄をまとめてみる:非冷房客車のはなし…

追記:2020年 07月に詳しい資料が見つかったので、大幅に書き直しました!

 前回の記事では大変好評をいただきました!今回以降は続編ということで、現在使われている客車の歴史をもう少し深く見ていこうと思います。前回の記事にも、少しだけ番台のことを触れていました。今回は、さらにその客車を詳しく知ってもらいましょう。
 入門の順番で行くと、冷房付き客車から入るべきですが、それは比較的に簡単なので、次回にまわします。今回はさっそくタイ国鉄の主役である一般型客車について説明していきましょう。車両の略称(=前回)も参照しながら見ておくといいですね。

 まず、番台のことを補足説明すると、略称の次に240, 1101 1373のような番号が付く。
タイ国鉄の番台は100の桁で区切ります。基本的には番号の若い方が古い車両となっています。


1000番台の登場(重要)
 1967年ごろ、新しい設計の一般型客車である1000番台が初めて登場しました。ただし冷房客車は完全に当時の新形式なので、1番から付番されます。
このタイプの客車は16年間も日本またはタイ国内で製造され続けました。1983年以降は国内の車両製造をやめ、ステンレス客車、気動車にシフトしてゆく。
 このタイプの車両のは窓は少し丸みがあり、それ以前は四角いまどです。



บนท. 非冷房の寝台2等車
 1970年製の1000番台で、寝台数は32台です。(1001 - 1077番)(ただし現役車両数は65両位)また、1988?年に非冷房ステンレス寝台車1100番台が20両導入され、こちらは寝台数が36台になりました。1997年から冷房化改造が行われました。
 他の車両と違う点は、乗降口が1か所、そしてお手洗の窓が2枚あることを覚えといてくださいね…

บชส. 3等車 1001-1373番
 タイ国鉄ご自慢の3等車、の中でもこれは一般的であり、373両製造されました。初期車(1155番まで) は6+4ボックスシートになっていて座席数が96でしたが、ゆったり座れるように、後期車から4+4ボックスに設計変更され、76席になった。初期車についでも76席に順次変更されています。(まだ完全に消滅していないのですが、座席指定時は必ず76席で販売)

 旧型3等車は後述。1000番台と似た窓配置車両も多い。(座席数が少なめの車両もあるので、座席指定となる快速以上には旅客運用されません

บชส. 3等車 601 - 621番
 クイーンズランド州から中古購入したステンレス客車です。主に近郊列車運用で、私も中学生のころ東線でめっちゃみました。(ただし乗ったりしませんでしたが…)写真はないのですが、一発で判別がつきます。

บชท.2等車
 この車両は逆に、1000番台は2両しか存在せず、窓が四角い2桁&内装が木調の車両(61 - 108番)のほうが主流です。1001-1002号車は中央部にお手洗いがあります。(僕も実車を見たことないので、見られたらラッキー。旧型は48席に対し、1000番台は52席あるという。至福の52席ですね…)
旧型の60番台の内装もそれらしき木調が楽しめます。(一応座席は更新済み)

บกข. 食堂車 1000番台 (1001 - 1039)
 食堂車の特徴は、転落防止のため窓の外側に手すりが付いているほか、調理室があります。窓割りは不明ですが、数両だけ異なる窓割りがあり、黄色斜めストライプにRestaurantと書いてあります。
1000番台より以前の車両も存在しますが、ここ数年食堂車として使われず荷物車代車になることが多いです。それでも車籍上食堂車ですね..


というわけで、一旦ここで一般客車の窓割りを覚えておきましょう…


これは高確率で遭遇する車両の話です。
でも実際に見てみると…なんか、手すり付いているけど、3等車だよ?
窓が、めっちゃ多くない?
これがほとんど旧型3等車です。しかしこの中には生まれから3等車や、何かの車両から改造されたものがあります。

ということで、タイ国鉄の変態客車の世界へようこそ。

บสส. 3/2 等合造車
 調べたところでは、30-40番、1001-1022番があり、2等車は20席、2等車は 6+4ボックスシートで40席あります。
この写真は旧型3/2 等合造車で、細い窓が16枚並んでいるのが特徴。
のちに改造3等車でも同じ窓割りを持った車両が何両もいるので、それがこの旧型3/2 等合造車から改造されたものではないかと…
1000番台の3/2 等合造車で、2等と3等の窓がはっきり区別されています。動画を撮ったとき何も気づきませんでしたが、あとで見返してみると発見しました。

บสข. 3等食堂車・บทข. 2等食堂車
 旧型しかなく、今は食堂の部分は機能していません。特に2等食堂車はすでに消滅していて、もっとも有効な説は窓割りが細いやつで手すりが付いたものです。
 以下、3等食堂車の写真を見つけました。塗装変更された際に食堂マークも斜めストライプもなかったから、そもそも食堂車として機能せず、3等車の部分のみ営業に使われています。でも車籍が3等食堂車として残っているのも面白いですよね…
昨年撮った快速112レの編成中に紛れ込んでいました。快速だから、座席指定のはずですが、この車両にはサボ板が入っていませんね。(ということは自由席扱い?逆に指定した号車にこいつが入ったら困りますね。)
そしてまた快速136レに紛れ込んだ3等食堂車、窓の大きさから色々と怪しい車両です…

旧型3等車 121 - 3XX 番
 私が確認できるかぎり121番が現役最古参だと思われます。木造座席が未だにローカル列車に混じりながらのんびりと走っています。資料には座席数が72または94と書いてあります。

旧型3等車 3XX ? - 439 番 改造型
 これは他形式から3等車に改造・編入されたものです。

旧型3等車 440 - 493 番 ロングシート改造型
 特に3・2等食堂車から改造された車両が多いと思われ、通勤用に車内はロングシートになっています。(でも乗降口が車端部だから乗り降りにくくない?)それとも食堂車ではなかったが、改造の際に手すりが取付けられた車両もあるかも?

旧型3等車 501 - 514 番 実は2011年の新番台なんです!
 これもまた転がった旧型寝台車を綺麗な3等車に改造しました。ロングシートとボックスシートが混合した内装もあるようです。また、この種車の特徴として寝台数は28だったので窓が7枚あり、お手洗の窓が2枚あります。



というわけでちょっと変わった3等車の窓をこのようにまとめました。

最後にベルギー製客車だけさらっと紹介します。旧型食堂車の写真をもう一度見ていただき、車端部の屋根が丸っこくなっていますね。旧型食堂車と旧型寝台車が存在していおり、旧型寝台が500番台3等車になったものもあります。


ขอบคุณทุกท่านที่อ่านจนจบครับ
WORKETA
twitter : @worketa_thjp

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